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WAIS-Ⅳとクリフトンストレングスを受けて向いているロールを考えた

2024/12/11

まえがき

ITエンジニアという広い括りの中で、いろいろと職種が細分化されつつどこを目指すのが良さそう

かな、どこだったらバリューが出せそうかな、ということを時々考えています。

そういったことを考えている中で、自分の特性・能力・強みなどを把握して検討してみるのはどうだろうかと思い立ち、WAIS-Ⅳとクリフトンストレングスを受けてきました。

なので、ここから先はひどく個人的な話になるのですが、こんなプロセスでキャリアを考えてみたよ、という一例として読んでいただけますと幸いです。

※各種検査を推奨するものではありません。特にWAIS-Ⅳ再診には一定期間開ける必要があるため、今回のように必要性が薄い状態で受診する場合は、必要になった時に受けられないこともあり得るかと思いますので特にご留意ください。

各種検査と結果が示唆するもの

WAIS-Ⅳ

WAIS-Ⅳは、いわゆる知能検査でして、以下の4能力の強さ弱さを知ることができます。

①言語理解指標:語彙や言語を使ってまとめたり説明する能力

②知覚推理指標:目で見た情報を整理し、推理する能力

③ワーキングメモリー指標:耳で聞いた情報を短期間記憶し、その情報を整理して考える能力

④処理速度指標:作業を素早く、正確に行う能力

結果としては、言語理解→高め、知覚推理→高い、ワーキングメモリー→高め、処理速度→低いでした。

ザクっとまとめると「考えること、説明することは得意だが、タスクを素早くこなすことは苦手」という結果でした。

また、どうやらやや注意力のブレが大きいみたいです。

なお、WAIS-Ⅳは医療機関等で受ける形となるため、予約〜結果入手に1ヶ月くらいかかります。

クリフトンストレングス

クリフトンストレングスは、大量の質問に答えることによって強みとなりうる資質を教えてくれるテストです。僕の資質上位5位は以下の通りでした。

①親密性:親密な人間関係を好み、目標達成のために友人と努力する

②責任感:実行すると決めたことに対し責任感を持ち、遂行する

③学習欲:学び向上することに全力を尽くす。学んだ結果よりプロセスが大事

④分析思考:集めたデータなどから示唆を得たり、パターンを見出し結果がどうなるのかなどを知りたがる

⑤回復志向:問題解決をするのが好き。状況分析を行い、何が悪いのか突き止め修正する

また、下位の素質には競争性・指令性・原点思考・包含などがあったので、広く人に影響を与える能力は弱そうです。

2つの結果をまとめると

要するにこんな感じみたいです。

  • 論理的思考力・抽象的思考力が高く、アウトプットの能力も十分ある。
  • ただしルーティンワークや即応性を求められる仕事は極端に苦手としている。
  • データ等明確な根拠から筋道を見つけ問題解決することを好み、それを確実に遂行するタイプ。
  • ただ、チームメンバーと親密な人間関係を築けていないと、ソロプレーが目立つ形となり協働はしづらい。

どのロールが向いてそうか

一口にITエンジニア職といっても、色々なロールがあるので、上記の結果をベースとして向き不向きを考えてみます。

ロールの経験有無により解像度が異なるため、ChatGPTに壁打ちしながら書いてます。

Web開発エンジニア(Individual Contributor)

今やっている役割です。比較的向いている役割だという認識をもっていました。

  • 基本的にコードや技術的な課題の解消、機能開発などに集中できるため、適正は高そう
  • 速度重視の開発環境だと状況次第では低パフォーマンスとなってしまう可能性はある
  • 元々持っていた認識とは大きなずれはない

データサイエンティスト

アナリストっぽいことはしたことがありますが経験薄いです。適正はありそうだが前提知識を学習する必要があるという認識を持っていました。

  • 論理的思考や分析思考、問題解決力を直接発揮できる仕事
  • ただしWebと必要な知識が異なる部分のキャッチアップは必要
  • 元々持っていた認識とは大きなずれはない

テックリード

小規模なプロジェクトでのテックリード経験はあります。なんとなく向いてない認識でした。

  • 技術的な判断を下す際に問題解決力・分析力が活きるので活躍できる部分はありそう
  • チームメンバーとのコミュニケーションも取る必要はあれど、このロールでは親密な人間関係を築くことにデメリットは薄そうなのであまり問題はない
  • 思っていたより向いているかもしれない

エンジニアマネージャー

未経験です。向き不向きはわからないですが、やってみたい気持ちはありました。

  • 少人数ならともかく、多人数のマネジメントの場合、日々の小さな問題に即時対処したり、対人折衝能力が求められたりすることも多いらしい
  • チームビルディングなどは一定分析力が生かせる可能性はありそうだが、チームリーダーの業務範疇かも
  • あまり向いていないかもしれない

プロダクトマネージャー

正式には未経験です。あまり向いていない認識でした。

  • 分析力・論理的思考力は一定役に立つ
  • 顧客要望の調整やステークホルダーとの調整や優先順位付けなどにスピードが必要な場合は不向きになりそう
  • ビジネスやプロダクト次第では一考の余地はありそう

プロジェクトマネージャー

小規模なものであれば何度か、プロジェクトリーダーであれば何度も。そこそこ向いている認識でした。

  • スケジュール管理・タスク調整などでスピーディな判断やコミュニケーションが求められる
  • まず第一に処理能力が求められる
  • 思っていたより全然向いていない、相性かなり悪そう

テクニカルサポート

2次受け以降はよくやる気がします。開発エンジニアが片手間で調査するパターンもあれば、運用担当として2次受けをやってたこともあります。できなくはないですが苦手、というイメージでした。

  • 難易度が高いタスクの場合は強みが生きる
  • とにかく捌く性質が強い顧客側に近いポジションでやってしまうと辛い
  • 2次受け3次受けあたりで対応するならできそう

あとがき

いくつか見てみましたが、得意なところを活かすならもうちょっと技術方面に尖らせていくというか、勉強の機会を増やしていった方が良さそうに思いました。 あと、チームマネジメントした時に「空回っているな」という感覚があったのですが、あまり向いていなかったり、多少の向き不向きをひっくり返すほど他の能力で補えてはいなかったから空回りしていたのかなと納得した部分もあります。

なんとなく「論理的思考は得意」「アウトプット資料は評価してもらえることが多い」「30分後までによろしく!と言われるのが苦手」「同僚と雑談できるくらいの方が働きやすい」など自覚的な部分はちょこちょこあったのですが、改めて結果を見つついくつかのロールに当てはめてみると、当初抱いていたイメージと変わるものもありました。

そこそこ費用はかかりましたが、個人的にはやれて良かったと思います。より深く検討する際にも自分がどんな人なのかが分かっているとやりやすいので… 担当ロールの得意苦手はありそうですが、苦手そうなものをやる時は事前知識をより深く想定するだとか、そのロールの経験者から話を聞いて学ぶとかした方が良さそうです。